ピエール・スーラージュ100周年特別記念イベント 2019/12/20

ピエール・スーラージュ100周年特別記念イベント 2019/12/20

© Koetsu Tanaka

祝百寿!

1919年12月24日に誕生したピエールスーラージュは、2019年12月24日に100歳を迎えます。
世界の主要な美術館に展示されている1,500点を超える絵画の作者です。彼はフランスで最も有名な存命の画家であり、世界的にも評価されています。南フランスのセットにある彼の住居兼アトリエでは、今尚毎日絵を描き続けています。今年、彼の100周年を記念し、2019年12月11日からパリのルーヴル美術館で特別展が開催されます。

ピエール・スーラージュが見た日本

日本とピエール・スーラージュの深い関わりには、長い歴史があります。1951年に東京で彼の作品が初めて展示され、1958年には妻のコレットと初めて日本を訪れました。以来このフランス人画家の絵画と版画は日本国内の特別展や常設展で公開されています。

<<彼の作品は、彼と日本との特別な関わりを浮き彫りにしている。日本とはこんなにも距離がありながら、その美学は近似し、また同時に異質なものであり、彼の作品と対話するようである。1 >>

1957年、ピエール・スーラージュは東京国際版画ビエンナーレ展文部大臣賞受賞。2000年にはジャック・シラク大統領の依頼で「スーラージュの壺」と呼ばれる陶器の杯を製作しました。この杯は2007年まで日本大相撲トーナメントで授与されました。2017年、ギャラリー・ペロタン東京ではOutre-noirs(黒を超えた黒)の最初の展覧会を開催しました。翌年、ロデーズにあるスーラージュ美術館では「具体」をテーマにした日本美術の重要な展覧会が開催されました。
日本におけるピエール・スーラージュとは今日も濃厚な関係にあり、2020年秋には兵庫県立美術館で書家の森田子龍 (1912-1998)と共同の展覧会が予定されています。

1 – ピエール・スーラージュ公式サイトからの抜粋 : http://www.pierre-soulages.com/dencre-et-de-pierre-le-japon-de-soulages/

友好的かつオリジナルなイベント

このイベントには、ピエール・スーラージュの1950年代からの知人や、機関の代表者等が参加してくださいました。フランス大使館、ポメリー、ギャラリー・ペロタン東京の協力 を得て、歴史家 マチュー・セゲラと書家 松井由香子の主導により、12月20日(金)に開催されました。その際に「百寿」の書が公開パフォーマンスにて制作されました。会場は、ピエール・スーラージュの作品3点を所有するフランス大使公邸となりました。

企画:マチュー・セゲラ
書 :松井由香子
箏 :吉川卓見
協力:エマ・ロンフロンキ、Champagne POMMERY

Video : フランス大使館公式Twitter
プレス記事:MIDI LIBRE : lien
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LA DEPECHE : lien